クッキーが新しいサイズ、価格になりました

クッキー1袋の入り数、価格が新しくなりました。クッキーページ
昨年から、原材料価格が驚くばかりの勢いで上がっています。まだこれからも上がることが予想され、消費税増税も予定され、どうするのが正解なのかは分かりませんが、今回の価格変更に至る思いを書きました。

価格 

今回、1袋のクッキーの入り数を少し減らし、価格を下げました。段々と1袋の価格が高くなると、買いづらいと思ったからです。またこれまでクッキーはどの種類も同一価格でしたが、品により価格を変えました。「売り手にも、お客様にも、一緒の値段の方が分かりやすい。」とのお声もありましたが、やはり有機栽培の抹茶や、くるみを入れたものと、フーの庭で元気に育っているローズマリーを一緒の価格にするには不自然な気がしました。
クッキーには、それぞれの個性、魅力があります。味で選ぶもよし、色で選ぶもよし、価格で選ぶもよしだと思っています。

パッケージ 

550円や460円なんてきりの悪い価格でなく、もっと立派なパッケージにして500円+tax、600円+taxにした方が良いとのお声もありました。これも一理あり、手間は省けるし、パッケージが良くなるのは お客さまにとって良いことかもしれません。でも私は、クッキーは「おやつ」だと思っています。プレゼント用にされる方ばかりではありません。「夜のティータイムの楽しみに。」とお仕事帰りに寄って下さったり、「ちょっとお友達が来るので。」とご自宅使いにお求めいただくことも多いのです。凝ったパッケージが不要のお客様にも、そのコストをご負担いただくのは、ちょっと違うと思っています。ご面倒かもしれませんが、ギフト用のラッピングが必要なお客様には、袋代やギフト箱代を別に頂きたいと思います。

ギフト箱 

パッケージは簡素にという趣旨と違うと思われるかもしれませんが、ギフト箱は、フーのクッキーに合わせてしっかりした張り箱を作りました。クッキーが出来るだけきれいな姿でお手元に届くように、クッキーが水平に入るよう、また緩衝材を少なくしてごみ処理の手間が増えないような大きさにしました。
私は菓子箱に限らず、頂いた箱を大事に取っておいて、収納に使ったりするのが好きです。だから、セロテープの跡が付いたもの、派手な色の箱は好みではありません。フーの箱は、非木材パルプを使った柔らかい白と、和風にも見えるこげ茶(とび色)です。クッキーを食べ終わった後は、小物入れにしたり、お土産を渡す時に使ったり、もう一仕事させて頂きたいと思います。ギフトについて

材料

昨秋からのナッツ類、ドライフルーツの値上がりはこれまで経験したことのない上げ幅とスピードです。新興国の食生活の変化による需要の急増、円安、異常気象。アーモンドの産地であるカリフォルニアは深刻な干ばつです。アーモンドは1粒育てるまでに3リットル余りの水を必要とする作物。カリフォルニア州にとっても収入源であるとはいえ 、市民への影響が出始めた状況でそれほどの水を必要とする農業を保護していけるのか、廃業を余儀なくされるアーモンド農家もあります。木になる作物は一度木が枯れると、なかなか元に戻すのは厳しい、たとえ雨が降っても厳しい状況です。
バターはよくご存じのように品薄が続いています。業者に尋ねてもこれからの見通しはTPP交渉次第ですとの返事。グローバル社会で暮らしていることを実感させられます。
今回、材料がこれ以上安くなることはあり得ないんだから、それを見込んで付けた方が良いとの意見もありましたが、何がいくらになるかなど私に分かりようもありません。ビジネスとしてスマートではないかもしれませんが、今の価格で決めて、また次はその時考えるのがフーらしいのではと思います。